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| 3万6000人が参加した第80回中央メーデー |
タクシーの現状を訴える
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| のぼり旗を掲げ県中央集会に参加した福島地連の仲間 |
今回はメーデーのイベントとして、街なかの商店街の活性化のためにショッピングラリーが行われました。また、その後に各組合の代表者による45秒アピールが行われ、福島地連を代表して小山副委員長が多すぎるタクシーの現状を訴え、その後街なかをデモ行進し気勢をあげました。
若者が安心して働く社会を
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| 最優秀賞になったデコレーションを担ぎデモ行進する東京地連の仲間 |
【東京】代々木公園での中央メーデーには東京地連から802人の仲間が参加。
8人の仲間と参加した上北沢自動車学校労組・木村修さん(42才)は「自動車学校も年々生徒が減り賃金にも影響しています。若者が安心して働ける社会をつくり、余裕ある生活や余暇を楽しむために運転免許が取れるようにしなければと感じました」と感想を話しました。
恒例のデコレーション審査では、工夫をこらし沿道の注目を集めたグリーンキャブ労組が最優秀賞、日の丸自交労組が優秀賞を受賞しました。
労働条件向上へ心通わせる
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| 組合旗を掲げながらデモ行進でアピールする神奈川地本の仲間 |
神奈川地本からは6支部32人が参加し、集会後「多すぎるタクシーを減らせ」とシュプレヒコールを行いながらデモ行進しました。初めて参加した組合員は「労働組合がこんなに沢山あるなんてすごい」と感動していました。
130人の仲間がデモ行進
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| ゼッケンや組合旗でアピールする京都地連の仲間 |
夏日思わせる晴天の下開催
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| 山口県中央メーデーのようす |
タクシーの減車をアピール
【福岡】福岡地連の組合員75人は、3会場に分かれてメーデーに参加し、福岡市の中央公園でひらかれた県中央統一メーデーには新加盟のハロー労組を含む6組合63人が参加。デモ行進では「タクシーを減らせ」のシュプレヒコールとともにゼッケンや鉢巻きで市民にアピールしました。終了後、恒例となっている懇親会を同公園でひらき、生ビールで乾杯しながら団結を確認しあいました。
新型インフルエンザが世界中で広がり、今後国内感染が発生した場合には、タクシーやバスの乗務員にとってさまざまな問題がでてきます。自交総連では5月8日に新型インフルエンザ問題についての「留意点」をまとめ、今後の事態の推移にあわせて具体的な方針とすることとしました。
乗務員にとって問題となるのは、当面は潜伏期の乗客との接触です(下図参照)。接触が確認された場合には、保健所等から自宅待機等が指示され10日間程度は仕事ができなくなるおそれがあります。
事業者には従業員に対する安全配慮義務があり、感染予防を図ることはもちろん、業務に起因して休業が余儀なくされたり、治療が必要になった場合には適切な補償をする必要があります。
今後、以下のような対策が必要となる事態も予測されますので、準備をしておくことが必要です。
【考えられる対策】
| ◎ | 予防知識等の周知徹底、対策計画の策定 |
| ◎ | 乗務員用マスク、消毒薬等の十分な数量の確保、設置 |
| ◎ | 乗客用のマスク、消毒薬等と廃棄物入れの設置 |
| ◎ | 運送を拒絶する場合、しない場合を明確化し、トラブル防止を図る(標準運送約款では新型インフルエンザは運送拒絶の対象となる) |
| ◎ | 乗客が感染者または感染の疑いのある者と判明し、保健所等から乗務員に自宅待機等の指示が出た場合の休業補償 |
| ◎ | 業務に関連して感染した場合の休業補償 |
| ◎ | 政府に対しては、以上の措置を事業者が確実に実施するように、ガイドライン等で具体的な対処方法を示し、指導を徹底させること |
◎誰でも簡単にできる予防策
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新型インフルエンザは、感染者の唾液等の飛まつが自身の粘膜に着いたり、感染者の手→物→自分の手→目・口・鼻の経路で感染します。必要以上におそれず、普段からの清潔保持、健康管理を徹底することでリスクを低下させることができます。 ◎マスク着用、手洗い・うがいは頻繁に |

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| 違法行為の一掃などを確認した第2回中闘=5月8日、東京・自交共済 |
会議では、各地方の春闘回答状況として、足切り減額や足切り以下の歩率アップ、定年延長、裁判員保障、現行維持+解決金などで妥結したが、依然として妥結に至っていない組合があることが報告されました。
対策では解決基準を、第1に昨年実績を上回る、第2に重点改善要求の獲得、第3に地域政策合意の協定化の3点を重視し、各地方でストライキを含む統一行動の設定と団体交渉の推進により、5月中の最終決着をめざすこととしました。
さらに今後の対策として、増車・運賃競争の温床となっている最低賃金法違反の地域的一掃、累進歩合、名義貸し行為などの違法行為の一掃の強化と、6月中までの労働局・運輸局交渉の設定、地域別最低賃金の引き上げをめざすとりくみとして、5月〜7月に設定された最賃デーへの行動参加、対話と宣伝の実践で組織的前進と地域労連との連携で組織化の強化をはかる――などを確認しました。
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| 乗務員と対話を行うキャラバン行動参加者=4月16日、福島・郡山駅頭 |
4月15日からスタートした、東北全県を巡った未組織キャラバン宣伝行動は、各地方の行動参加者と泊まりの行動参加者で、主要な駅などのタクシー待機場所で本部宣伝カーを使用したマイク宣伝と、宣伝ビラ・機関紙・東北ブロックニュースを自交の仲間に配布し、対話を行いながら、産業別労働組合に結集することの重要性を訴えました。
対話では、経済不況の影響で急激に売り上げが下がり、賃金が最低賃金違反になるので補償をしている会社が多いことが分かりました。
また、乗務員からは、組合がないために賃率も他社に比べ低く会社が一方的に合理化を行っている、不況の影響でお客さんが減り生活ができない、規制緩和でタクシーが多すぎる、運転代行業者にお客を取られている、代替期間が長く古い車で危険に感じている、企業内組合に入らないことを理由に会社から配車差別を受けているなど、組合に期待している切実な声が寄せられました。
今回、泊まりの行動参加者として初めて参加した仲間からは、宣伝行動の重要性を感じたなど、今後の組合活動に活かせる行動となりました。
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| 乗務員にビラを渡すキャラバン行動参加者=4月18日、山形・酒田駅頭 | 宣伝カーから訴える弁士=4月24日、宮城・仙台中央駅頭 |
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| 照井さんが出版した『さまよえる沖縄人』 |
物語は、軍事基地問題で苦しむ沖縄県民の立場から、日本政府や国民に問いかけるもので、規制緩和による収入減から、タクシー運転手が、人生の一発逆転をかけて計画した身代金目的の誘拐から始まっていきます。
(お問い合わせは沖縄探見社=電話090‐6856‐1575、
http://www.okinawatanken.ecnet.jp/1747.html)
照井裕(てるいゆたか)▽1964年神奈川県生まれ▽1987年、第13回新沖縄文学賞受賞▽1988年沖縄国際大学文学部卒業