自交労働者No.922、2018年11月15日

白タク合法化阻止を

組織の強化拡大で要求実現へ

第41回定期大会

  自交総連は10月16、17日の両日、東京・全労連会館で第41回定期大会をひらき、16地方117人が参加、「白タク合法化阻止、組織の強化拡大で要求実現」をスローガンとする2018年度運動方針を確立しました。


第41回定期大会参加者数


城委員長あいさつ

城委員長
城委員長

  第一に、海外では、運転者によるレイプや殺人事件などが発生し、白タク=ライドシェアに対して排除や規制の動きが活発になっています。しかし日本では、ソフトバンクの孫正義社長の発言など、ライドシェア解禁議論があらゆる方面から始められています。
  現在、8団体と共に自治体要請を進めており、現在98議会が採択をしています。さらに自交総連として自治労連に協力要請を行っています。
  第二に、第一交通など国内事業者が海外ライドシェア企業と協業を始めだしています。問題となるのは手数料です。乗務員に転嫁させることは許されません。いま進めている活性化11項目もライドシェアの対抗策と言いながら、ほとんどが乗務員の賃金労働条件の犠牲の上に成り立つものとなっています。気が付いたら「合理化」を受けていたということにならないよう注意が必要です。
  最後に、自交総連も組織、財政的にも危機感をもって仲間を増やさなければならない状況となっています。
団結がんばろう=10月17日、千代田区・全労連会館

団結がんばろう=10月17日、千代田区・全労連会館

  産別の運動も重要ですが、職場・地域での闘いがなければ組織拡大は困難です。組合員の直接的な要求と闘いが結び付いているのか検証し、要求追求とともに実利実益を示すことが重要です。
  労働条件の向上と公共交通機関としての「安心・安全」を掲げて、ともにがんばりましょう。



来賓4氏があいさつ

憲法署名でライドシェア阻止

小田川議長
小田川議長

 全労連・小田川義和議長  タクシー産業から労働者を追い出す動きが政府と財界で広がっています。自交総連のたたかう方針を全面的に支持します。また憲法署名をさらに広げることが、安倍政権を退陣させ、ライドシェアをすすめる動きを変える力となります。



あきらめぬ闘いで政治を変える

山添参院議員
山添参院議員

 日本共産党・山添拓参院議員  安倍政権が行おうとしている改憲と消費税増税は、国民生活を脅かし景気を冷え込ませ、タクシーの売り上げにも波及します。与党の沖縄知事選敗北など潮目は変わっています。あきらめない闘いで政治も社会も変えていきましょう。



ライドシェアの危険性訴える

安藤副議長
安藤副議長

 交運共闘・安藤高弘副議長  憲法改悪案では、公務員の労働基本権が制限され、国民に不利益な政策に文句もいえなくなります。改憲と共に、交通運輸に詳しくない国民にライドシェアの危険性を訴え、安心・安全・労働者破壊の制度反対に励んでいきましょう。



解禁を許さぬ世論つくる運動を

小賀坂弁護士
小賀坂弁護士

 顧問弁護団・小賀坂徹弁護士  ライドシェア推進派はあらゆる方法で解禁を狙っています。日本の安心・安全なタクシーを主張し、安定した労働条件のもと労働組合が一体となり、解禁を許さない世論をつくる運動を展開できるかが今後の趨勢を握っています。



頼れる組織として働きかけを

12地方の代表17人が発言

大会討論



賃下げなし再雇用

@齊藤さん
@齊藤さん

 @東京・齊藤孝行さん  上北沢自教労組は昨秋闘で65歳以上の再雇用で賃下げ一切なしをかちとり、今後も定年廃止や若い人のための労働条件獲得をめざします。75歳以上の高齢者講習の期間が2日になったり、予約が取れないなどの現状も注意していきたいです。



自交総連を強く

A宮坂さん
A宮坂さん

 A埼玉・宮坂裕之さん  組織拡大では内外へのわかりやすい情報発信で理解者を増やしたいと思います。先週の大会で書記長の座を継ぎましたが、困ったら先輩や本部を頼り気合を入れ自交総連を強くしていきたいです。



広域地連再編へ

B福田さん
B福田さん

 B京都・福田徹さん  運動強化のため大阪を中心とした広域地連再編に努める方針を大会で確認しました。また宣伝をしても、京都のライドシェアへの危機感は低いです。執行部に今以上につよい意思表示を求めます。



省庁へ要請行動

C中村さん
C中村さん

 C福岡・中村朗さん  バス関係では運輸局への監査強化についての要請行動を行い、タクシー関係ではノモックという無料タクシーに抗議するため本日参議院会館で国交省・厚労省の担当者へ要請行動を行いました。



自動運転を警戒

D松村さん
D松村さん

 D東京・松村知治さん  地連の都市交通対策委員会では、ライドシェア反対について議会へ要請しており、都議会でも意見書が採択されました。今後ライドシェアだけでなく自動運転についても警戒する必要があります。



もっと権利闘争を

E吉根さん
E吉根さん

 E北海道・吉根清三さん  何十年も自交総連がめざす社会的労働条件の水準は達成されていません。もっと闘う労働組合として権利闘争を重視していきましょう。組織拡大のためにも頼れる組織になる必要があります。



学習深め組織拡大

F中村さん
F中村さん

 F東京・中村雅一さん  道交法闘争では、事故の際どのようにたたかうか講義する学習会の開催や、定期的に警視庁交渉を行う等の活動をしています。学習を深め、組織強化・拡大もすすめていきたいです。



訴訟のご支援を

G清田さん
G清田さん

 G神奈川・清田康博さん  箱根登山ハイヤー支部は、過半数組合や会社から嫌がらせを受け、6月に自交総連へ加盟しました。現在不当労働行為で県労働委員会に訴訟を起こしています。皆様のご支援をお願い致します。



運賃改定どうすべき

H松下さん
H松下さん

 H静岡・松下靖史さん  静岡でも運賃改定の申請が始まり、組合ではノースライド、さらに+αをかちとるためどうすべきかが争点となっています。執行部に伺います、どうたたかい、何を労組で協議すべきでしょうか。



労働環境改善が先

I松下さん
I松下さん

 I大阪・松下末宏さん  バス事故を軽減する先進安全自動車の導入より過労死率が高い運転者の労働環境改善が先決ですが、国は実効ある改善にとりくんでいません。安倍政権を打倒し、平和な社会をかちとりましょう。



組合員を増やしたい

J横田さん
J横田さん

 J高知・横田春吉さん  土電ハイヤー労組への争議支援にお礼申し上げます。今後は何とか組合員を増やしたいと考えています。バス関係でも北部交通ユニオンで車体の老朽化などを訴えています。



勉強し一緒にたたかう

K谷川さん
K谷川さん

 K長崎・谷川昌巳さん  私たち佐世保タクシー労組は、元々社内組合であってないような組合活動を変えるために今年5月に自交総連に加入しました。私自身も勉強し一緒にたたかってきます。よろしくお願いします。



世代空白どうするか

L上村さん
L上村さん

 L鹿児島・上村禮文さん  出身は自動車学校です。長年の話し合いで現在は会社との関係は良好で、新しく入社する人も組合に入ってくれます。ただ40〜50歳の世代が抜けており、空白をどうするか頭を悩ませています。



福岡市長選へ奮闘

M宜保さん
M宜保さん

 M福岡・宜保幸弘さん  現福岡市長は、高齢者が一定金額無料でタクシー利用できる年間乗車券を廃止しようとし、組合や市民団体は反対運動中です。その闘いとして11月18日実施の市長選挙に全力でとりくみます。




総括討論


自動運転化で交通格差生まれる

N冨中さん
N冨中さん

 N宮城・冨中有さん  今年実施された仙台市の運賃改定率は2・62%という低すぎる数値で、ただ査定通り杓子定規に作業した運輸局の悪意を感じます。
  また自動運転については、開発費用の負担、自動化にあたっての街整備を考えれば、それは地域間での交通格差をもたらし、現在の公共交通の破壊による交通弱者を生みます。公共交通がどうあるべきか市民・行政の意識統一が必要です。



自治体要請で白タク意見書採択

O林さん
O林さん

 O東京・林悦夫さん  東京地連では、ライドシェア阻止への宣伝運動にとりくみ、都下の自治体への要請行動によって7つの自治体で意見書が採択される成果を出しています。
  今後も、自動運転についての対策・議論、道交法闘争、組織拡大、改憲反対にとりくみます。労働条件改善にならない活性化策に反対し、乗務員負担撤廃などに全力で奮闘していきます。



毎月白タク反対宣伝行動を実施

P吉田さん
P吉田さん

 P大阪・吉田栄二さん  白タク合法化の動きでは、滴滴出行とソフトバンクの提携会社のアプリを使った半年間の実証実験が開始されました。今後の東京・福岡への展開など注視する必要があります。滋賀県大津市では2月に国家戦略特区によるライドシェア計画が表面化、これに対し関西ブロックでは6月から毎月京都の主要ターミナルで宣伝行動を実施しています。



権利確保と実利獲得を

働きかけつよめ組織拡大

執行部答弁

菊池書記長
菊池書記長

  執行部答弁に立った菊池書記長は、まず自教・バスの組合からの発言に触れ、今は組合員数が少ないが、各地方で自教・バス労働者を組織化の対象としてとらえ、拡大してほしいと訴えました。
  職場権利確立の課題で、北海道から割増賃金、高知から有休手当の不払い是正などの発言があったとし、権利を確保し、実利を獲得することは組合員の信頼を高めることにもなるので重視してほしいとしました。また運賃改定が予想される地方ではスライド賃下げを許さないたたかいが重要と指摘しました。
  自動運転の進展については、安全確保のためには運転者が乗っていることが必要で、そこを基本に今後も研究を深めていくとしました。
  最大の課題である白タク合法化阻止のためには、規制破壊をすすめる安倍政権を倒す必要があり、沖縄県知事選挙での勝利にもふれ、労働組合・市民・野党が協力すれば政治を変える展望があると強調しました。
  組織拡大では、神奈川・長崎の新加盟組合からの発言を引き、まともな組合を求めている仲間は、まだたくさんいるはずで、働きかけをつよめていこうと呼びかけました。

自交総連第41回定期大会選出役員(任期2年)

中央執行委員長
副中央執行委員長
   〃
   〃
書記長兼会計
中央執行委員
   〃
   〃
   〃
   〃
   〃
   〃
   〃
   〃
   〃
   〃
会 計 監 査
   〃   
城 政利(東 京)
石垣  敦(宮 城)
舞弓 義隆(東 京)新
庭和田裕之(大 阪)
菊池 和彦(本 部)
  沼倉喜久雄(福 島)
石野 正英(埼 玉)
  徳永 昌司(東 京)
中村 雅一(東 京)新
堀井 一也(東 京)新
  林  悦夫(東 京)新
冨松 達也(神奈川)
  市村 直之(静 岡)
  森長 達也(京 都)
内田 大亮(福 岡)
  北井 良夫(鹿児島)
  本間  昭(宮 城)
  土橋 隆一(埼 玉)新

(注.○印は常任中央執行委員=第1回中央執行委員会にて互選で選出)

退任役員の紹介

 自交総連第41回定期大会では、次の役員の皆さんが退任しました。本当におつかれさまでした。

早川広之(副中央執行委員長・東京)
川崎一則(常任中央執行委員・東京)
二階堂諭(常任中央執行委員・東京)
平澤収(中央執行 委員・東京)
山本唯志(会計監査・埼玉)

大会宣言

2018年10月17日 自交総連第41回定期大会

  自交総連第41回定期大会は、「白タク合法化阻止、組織の強化拡大で要求実現」をスローガンとする2018年度運動方針を確立した。

  規制緩和推進勢力が、政権とも結んでさまざまな方法で白タク合法化を推し進めようとしていることに対し、自交労働者は、組織の違いを超えて再び5・23決起集会で団結した。タクシーの安心・安全を守るため、史上最も無責任な規制破壊を今後も全力で阻止していく。観光バスでは、安全運行に重大な影響を与える「合理化」を許さず、長距離運行の規制につながる改善基準告示改正の要求を掲げてたたかっている。自動車教習所では、教習所を地域の交通安全教育センターとして位置付け業務の拡大をめざすとともに、労働者の権利擁護の闘いを進めている。

  労働者・国民のくらしと権利、平和と民主主義をめぐる危機が進行している。安倍政権は、雇用破壊ともいえる労働法制改悪を強行して、さらに年内には憲法改悪発議を狙っている。いまほど社会的勢力としての労働組合の真価が問われているときはない。われわれは、安倍9条改憲NOの運動を軸に、消費税増税や社会保障改悪など国民負担を強いる政治に終止符を打ち、政治の民主転換をはかる

  自交総連がいま、早急に成し遂げなければならないのは、組織拡大である。組織減少による闘争力の低下は、自交労働運動の浮沈にかかわる深刻な問題である。組織拡大の目標を達成するとともに、組織の強化、新たな幹部の育成をはからなければならない。われわれは、職場労働者の要求に根ざして、日常活動をさらに強化させて、一人でも多くの共にたたかう仲間を迎え入れるために奮闘する。

  自交総連のたたかう姿勢が鋭く問われている認識のもと、大会で報告された各地の運動の教訓と、決定した方針を確信に、すべての自交労働者を視野に、諸課題の実践、組織拡大に全力で奮闘する決意である。

以上、宣言する。

東北地連を結成

他地域にも呼びかける

宮城・福島が結集

東北地連結成大会=11月6日、福島市・サンライフ福島
東北地連結成大会=11月6日、福島市・サンライフ福島

  自交総連宮城・福島両地連が参加して東北地連が11月6日、結成されました。産別態勢強化のため東北ブロックの各地連で議論をすすめており、今後、他の地連にも結集を呼びかけていくことにしています。
  委員長=本間昭(宮城)▽副委員長=沼倉喜久雄(福島)▽書記長=石垣敦(宮城)▽書記次長=冨中有(宮城)

無料タクシー認めるな

国交省・厚労省へ要請

福岡地連

要請書を渡す福岡の中村委員長(左・福岡地連の仲間、右・国交省と厚労省の担当者)=10月16日、千代田区・参議院会館
要請書を渡す福岡の中村委員長(左・福岡地連の仲間、右・国交省と厚労省の担当者)=10月16日、千代田区・参議院会館

    【福岡】福岡地連は10月16日、参議院議員会館で日本共産党の仁比そうへい参議院議員同席のもと国交省・厚労省に対して要請を行いました。
  国交省への要請では、来年3月から無料タクシーの運行を表明しているノモックに対する対応と営業許可しないよう求めました。
  ノモックは、車内で広告映像を流す代わりに運賃を取らないサービスです。ドライバーの免許は1種で行うとしており、安心・安全の観点から認められません。省側は、現在ヒアリング中として内容は話しませんでした。
  厚労省には、5年以上の契約で有期雇用から無期転換できる制度について、定年退職年齢以後の継続雇用では無期転換申込権が得られない場合があることの是正を求めました。
  省側は、無期転換は問題が多いとし、今後裁判所でどのような判断がされていくか見守る姿勢でした。

各地の大会

組織拡大に踏み出そう

6地方で定期大会ひらかれる


何としても組織広げる

宮城第42回定期大会

  【宮城】宮城地連は10月7日、第42回定期大会を開催、来賓含め38人が出席しました。
  冒頭、あいさつに立った本間委員長は、「産業別労働組合としての自交総連の役割がますます重要になっており、何としても組織を広げなければならない」と強調しました。
  東北地連への移行を含む新年度方針を全員一致で確認。新年度の役員を選出しました。
  委員長=本間昭、副委員長=相沢道彦、澤口敏夫、書記長=石垣敦(すべて再)


仲間増やしてこそ情勢克服

鹿児島第46回定期大会

鹿児島第46回定期大会=10月8日、鹿児島市・鹿児島市谷山市民会館

鹿児島第46回定期大会=10月8日、鹿児島市・鹿児島市谷山市民会館

  【鹿児島】鹿児島地連は10月8日、第46回定期大会をひらきました。大会には20人の組合員が参加。学習会では、情報化社会のなかでの自動運転の進化や、自教の労働条件改善へのとりくみなど、情勢を克服していくには仲間を増やしてこそと、拡大に足を踏み出そうと確認しました。
 最後に3役を再任し、他5人の執行委員を選出しました。
 委員長=上村禮文▽副委員長=北井良夫▽書記長=杉原良二(いずれも再)


運動方針のもと一致団結を

埼玉第47回定期大会

埼玉第47回定期大会=10月8日、川越市・ウエスタ川越

埼玉第47回定期大会=10月8日、川越市・ウエスタ川越


  【埼玉】埼玉地連は10月8日、第47回定期大会を開催しました。来賓として本部の菊池書記長と埼労連の伊藤議長が参加しました。
  高齢化がすすみ組合員数が減少している中、決定した運動方針のもと一致団結し、労働条件改善と組織拡大達成のため全力で奮闘することを確認しました。
  委員長=石野正英(再)▽副委員長=小倉清充(再)、神山勝彦(新)▽書記長=宮坂裕之(新)


組織強化と拡大のため再編

京都第70回定期大会=10月10日、京都市・京都教育文化センター館

京都第70回定期大会=10月10日、京都市・京都教育文化センター館

京都第70回定期大会

  【京都】京都地連は10月10日、第70回定期大会を開催、8組合21人が参加しました。
 来賓として本部の庭和田副委員長が出席しました。
 吉村委員長を先頭に「白タク・ライドシェア阻止」「京都地連組織強化と拡大のための再編」などに奮闘することを確認しました。
 委員長=吉村勇路(再)、副委員長=福田徹(再)


かちとれノースライド+α

静岡第41回定期大会

静岡第41回定期大会=10月11日、浜松市・西塚区画整理記念館

静岡第41回定期大会=10月11日、浜松市・西塚区画整理記念館

  【静岡】静岡地連は10月11日、第41回定期大会を開催しました。
  本部の早川副委員長は「白タク合法化を狙う大企業が、自交総連に脅威を感じている。引き続きの抗議宣伝で、輸送の安心安全を守ろう」と来賓あいさつ。
  静岡地区で来春に運賃改定が予定されているため、ノースライド+αをかちとる運動方針を採択しました。
  委員長=松下靖史(再)▽副委員長=高田正彦(新)▽書記長=市村直之(再)


分かり易く勉強になった

大分第57回定期大会

大分第57回定期大会=10月11日、大分市・大分東部公民館

大分第57回定期大会=10月11日、大分市・大分東部公民館

  【大分】大分地連は10月11日、第57回定期大会を開催しました。
 本部・菊池書記長が「白タク合法化を阻止する課題」について講話し、組合員から「とても分かり易く勉強になった」などの感想が寄せられました。
 また、大分地連は方針で掲げる「組織拡大」が思うように進んでいませんが運動の具体的なとりくみを重視し、組合員が一致団結してがんばる意思統一の場となりました。
 各職場報告や討論で総括し、今後1年間の方針を満場一致で決定しました。

ディストピアの回避が必要

「AI、自動運転を考えるセミナー」開催

交運研

交運研セミナー=10月28日、台東区・浅草セントラルホテル
交運研セミナー=10月28日、台東区・浅草セントラルホテル

  労働組合と学者・研究者でつくる交通運輸政策研究会(交運研)は10月28日、都内で「AI、自動運転を考えるセミナー」をひらきました。
  桜井徹会長(国士舘大学教授)が、労働組合はAIの進展について研究を深めて対策を考えていかなければならないと主催者あいさつ。三重大学・森原康仁准教授が「デジタルエコノミーと雇用の未来」と題して講演しました。
  講演は、技術革新によってAIやロボットによる自動化が進むと、ロボットを使える一部の資本家や高給労働者に富が集中し、それ以外の者は所得が低下しつづけるディストピア(ユートピア=理想郷と正反対の社会)が生まれるおそれがあり、それを回避することを考えていかなければならないという内容で、これを受けて、自動運転、シェアリングエコノミー、雇用されない働き方などについて討論しました。